関電:積立金2700億円取り崩しへ 残高ピーク時の2割
2年連続で2400億円超の連結最終赤字を計上した関西電力は、経営安定化のための積立金から2700億円を取り崩して赤字を補てんする方針を固めた。昨年も3070億円を取り崩した。積立金の残高は1500億円に減少し、ピーク時の2割弱まで落ち込む。原発比率が高い関西電力は原発を代替する火力発電の燃料費負担が重荷になっており、他電力会社に比べても財務基盤は脆弱(ぜいじゃく)。原発再稼働の行方が経営の浮沈を左右する。セイコー 腕時計
6月26日開催の株主総会で決議を得る必要があるため、6月上旬に株主に送付する招集通知に会社提案の議案として記載する。積立金は過去の決算の黒字額の一部を留保してきたもので、資本金などとともに自己資本を構成する。20%台半ばの水準だったシチズン 時計
の連結自己資本比率は、13年3月期には16・5%まで低下し、積立金を取り崩せばさらに下がる見通し。原発依存度が低い中部電力や中国電力は20%台を確保している。今年取り崩す積立金は、使用目的を縛られない「別途積立金」で、過去に石油危機や阪神大震災の際に取り崩したことがあった。積立金には他に、火力発電の燃料価格の高騰時などに備えた「原価変動調整積立金」もあるが、昨年全額を取り崩した。カシオ 腕時計
国内で唯一稼働しているカシオ 時計
大飯原発3、4号機は9月に定期検査に入る。 は定期検査後の両基の速やかな再稼働と、停止中の高浜原発3、4号機の再稼働を国に要請する方針だ。【久田宏】